2023.07.13コラム
住宅用と産業用のソーラー発電の違い

太陽光発電はソーラー発電とも呼ばれ、住宅用と産業用があります。この2つは規模の違いだけでなく、他にも様々な違いがあります。

採算性
ソーラー発電で作られた電気は電力会社に売ることができますが、住宅用と産業用では採算性が大きく違います。基本的に住宅用ソーラー発電で作られた電気は、まずその住宅で使わなければいけません。

発電された電力を使ったうえで余った電力を売ることが可能になり、これを余剰買取といいます。一方、産業用ソーラー発電は全量買取なので、発電した電気を電力会社にすべて売ることが可能です。そのため、高い採算性を実現させることにつながり、産業用ソーラー発電の大きなメリットといえます。

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パワーコンディショナー
住宅用ソーラー発電は、通常で2kW~5kWのパワーコンディショナーを用いるのに対して、産業用ソーラー発電は10kWのパワーコンディショナーを用いるのが一般的です。

たくさん発電させたい場合や住宅や施設の規模によっては、複数のパワーコンディショナーを連結させて使用します。また、住宅用のパワーコンディショナーは室内に置くタイプが一般的ですが、建物が少ない場所に設置する産業用は屋外に設置可能なタイプを必要とします。

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ソーラーパネル
ソーラー発電システムは、設置する場所によって使用するソーラーパネルが異なります。住宅用ソーラー発電の場合、モジュールの変換効率を重要視する傾向にあります。住宅は屋根面積のスペースが限られているため、少ない設置面積でも多くの発電量を確保できるソーラーパネルを選ぶ必要があります。

産業用ソーラー発電の場合は、発電性能より厳しい環境条件の下で長期的に運用可能なソーラーパネルが重要視されることが多いです。コストメリットが優れているという点を基準としながら、設置環境や計画予算などに応じてソーラーパネルを選ぶといいでしょう。

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